天領盃 冴 大吟醸を飲んだ感想
最初飲んだ時の印象は、『米の味がかなりしっかりしているな』という感じだった。
越淡麗と五百万石の味わいの良いところだけを残したような、透き通った米の味がする。
辛味はそこまで無い、むしろ中口?くらいだが、くどさはなく、ズーンと高級感とともに響く。
炭酸味は全くなく、ドロっまでいかない、テロッとした軽い香りが喉まで広がる。
温度が上がると、むしろ心地良さが増す。
これを『最高の酒だ』という人もいるくらい、完成度の高い酒。
米の香りが強い系って、油断すると飲みにくさを伴うものだが、これはそういうのが一切無いから凄い。
正直、なんかこのお酒に最高評価付けられないのはニワカなんじゃないかという気がしてしまうが、私個人としては、もう少し爽酒の方が、飲んでてラクだなって思ってしまう。
早瀬浦とかでこういう心地よい中口酒はよくあるけど、極わずかに、最後の引き攣る甘み?が気になってしまう。
点数の付け方って本当に難しくて、旨さ=点数というよりは、ずっと飲んでいる上での心地良さとか、他には無いお酒の進み度合いとか、そういうのも勘案して点数を付ける。
だからこそ、このお酒は94.5点。
(飲んだ時期:2024年10月)
天領盃 冴 大吟醸の補足情報
アルコール度数:15度
精米歩合:50%
酒米:越淡麗×五百万石
日本酒度:+4
酸度:1.1~1.2