八海山 利酒(唎酒) No.290 躑躅を飲んだ感想
八海山らしさをしっかり残したまま、非常に上品にまとめあげた感じ。
口に含むと少しカプエチ感はあるが、立ち香は無い。
口の中で転がしても、炭酸味はほとんど無く、よーく舌に染み込ませるように味わうと、僅かにピリピリッとする。
上品で自然な甘味があり、女子ウケしそうな印象もありつつ、味としてはむしろ、比較的骨と重みを伴ってる気がする。

全体が甘味に包まれている感じなのに骨はあるから、ジュースみたいに一気にクピクピ飲む感じではなく、かなりチビチビと飲み進めることになりそう。
味は洗練されていて、凄く良い。
こういった、まさにリンゴやベリーを思わせるような酸味ある甘味がいける人は、めちゃくちゃ好きだと思う。

ただ私は、もう少し軽さやキレがある方が好きなのと、ベリー系の酸味ある甘味はそれほど好みでは無いこともあって、89点。
点数としては伸び悩んだが、絶対に人に勧められる洗練されたお酒だった。
(飲んだ時期:2025年2月)
八海山 利酒(唎酒) No.290 躑躅の補足情報
アルコール度数:16.5度
精米歩合:不明
酒米:越淡麗48%、山田錦44%、美山錦8%
日本酒度:非公開
酸度:非公開
https://www.osaketo-washoku.jp/journal/1479/
もともと『食中酒』を意識して作られており、今回も塩気の強い食事が推奨されていたので、結構ペアリングありきで、この甘味を食べ物の塩気で調和する前提なのかも、と思った。
また、酒米に越淡麗が使われているので、香りの奥に感じる骨の正体は、越淡麗の味わいなのかもしれない。
辛口ライト系が好きか、多少重さや酸味のあるフルーティ感があっても平気か、好みによってかなり評価は分かれそう。