喜久泉 吟冠 吟醸酒を飲んだ感想

かなり濃いめで、辛さの中の甘口が強い。

やはり田酒っぽさが尾を引く感じ。

良くも悪くも日本酒らしさみたいな味わいが後に残り、辛口スッキリみたいなのとは真逆。

炭酸味は後味に僅か、苦味を含む甘みが印象深い。

完成度は結構高いが、好みの問題で、89.5点かなあ。

(飲んだ時期:2024年4月)

喜久泉 吟冠 吟醸酒の補足情報

アルコール度数:16度

精米歩合:55%
酒米:華吹雪

日本酒度:+2

酸度:1.4

あの有名な「田酒」の醸造元で、喜久泉の別ラベル(青色の純米酒のやつ)は92点がついている。

日本酒大好きな職場の上司に青ラベルの方を勧めたところ、たいそう気に入り、1升瓶を定期的に購入しては奥さんに怒られているとのことだった。

青ラベルもこれも、点数が伸びなかった要因は同じ(少しくどさがある)なので、もう少し日本酒度が高いほうが良かったのかな?

喜久泉青ラベルとリニューアルVerの違いについて

喜久泉(青ラベル)と本商品は、実は公式触れ込みでもインターネットの情報でも、単なるラベルリニューアルという事になっている。

(日本酒度などの公表スタッツも全く一緒)

しかし、どう考えても以前より甘くなったと感じたため、酒蔵さんに問い合せたところ、以下の回答をいただけた。

●蒸米1粒1粒に対して、確実に種麹が付着するように丁寧に作業し、破精落ちの少ない良好な麹を作ったことで、より糖化の強い麹となった。

旨味がより強く乗った酒に仕上がったことをアピールすべく、令和6年2月から、ラベルデザインを変更した。●

個人的には味も結構変わった印象を受けたが、酒蔵さん的には、前置きとして『結論から言うとラベルリニューアルをしただけ』とお話されていたため、本当に、種麹の付着のさせ方しか変えていないのだろう。

それでこれだけ味が変わるとは。

(実は個人的には、あの青ラベルの旧喜久泉の穏やかかつフルーティな心地良い飲み口が好きだったので、前のやり方の消費も別で出して欲しいなあとか思ったり……)