ゆきの美人 完全発酵 純米酒を飲んだ感想

完全発酵だけあって、しっかりとキレキレの辛口。

そして軽い。

甘さに類するものは一切無く、まあ確かに面白みはない。

"日本酒の香りを楽しむ"みたいな観点で言うと、そういうものは完全発酵の過程で削ぎ落とされている感がかなりある。

日本酒にフルーティ芳醇さを求めている層なら、『これなら焼酎でも飲んでりゃ良いじゃん』ってコメントするレベル。

口に含むとチリチリとした僅かな炭酸味、舌の上で転がすとよりピリピリして、飲み込むと鼻に抜ける心地良い辛味はある。

これだけ色んな日本酒に点数をつけて来たからこそ言えるけど、こういう"淡麗辛口ド辛前面押し出し系"では、どうしても点数の伸びに限界がある。

とは言え、勘違いの無いように補足すると、安酒の爽酒辛口みたいなチープな味ではなくて、ちゃんとしっかり洗練された味わいもある。

かなりド辛だから、お酒の進みも実は結構ゆっくり。ドバドバ飲める感じってわけでもない。

91点かな。

(飲んだ時期:2024年11月)

ゆきの美人 完全発酵 純米酒の補足情報

アルコール度数:16度

精米歩合:60%

酒米:酒造好適米

日本酒度:+16

酸度:1.5

酵母:K601

鯖の西京焼き、鶏肉の味噌麹焼きと合わせたあと、高島屋で買った飲茶セットと一緒に楽しんだ。

ド辛すぎて、同じくらいド辛でも、例えば高千代なんかはもうちょっと旨みが残ってたと思うので、こういうの飲んで『ド辛はあんまり~』って思って欲しくないなとは思う。