作 奏乃智 純米吟醸を飲んだ感想

雪冷えで1口飲んだ瞬間、思わず『えっあっ旨い』と言ってしまった。

所謂、めっちゃモダン系。

現代的な味わいだな、という感じ。

冷えていると酸味はそこまで無く、舌の両脇に、苦味を含んだフルーティさが広がる。


美味しいんだけど、こういうバランスの良いフルーティ系のお酒は、ある意味昨今の『美味しい日本酒の定番的な味だね』とも感じてしまった。

作と一緒に、練り物セットと出来合いの小籠餃子をいただく。

カプエチ感は強くないのに、フルーティさの味わいは割としっかりある。

バナナやメロンのような落ち着いた系統と言うよりは、確かに少し酸味のあるマスカットという表現が一番しっくり来るのかなあ。


温度が上がってくると甘苦みが出てくるが、安定して美味しい。

まあ、美味しい日本酒を飲みすぎた今となっては、もう少し特別感や感動、唯一無二感が欲しいと感じてしまう。


少し酸味があるフルーティ系の安定感あるお酒、という印象。

90.5点。

(飲んだ時期:2025年1月)

作 奏乃智 純米吟醸の補足情報

アルコール度数:15度
精米歩合:50%
酒米:国産米
日本酒度:非公開
酸度:非公開

酵母:協会14号(金沢酵母)


今回は練り物を七味マヨと合わせ、小籠餃子と一緒にいただいた。


アテっぽい練り物と台湾系の料理、系統は少し違うが、どちらもお酒とよく合ったので、作の食事を邪魔しない、懐の深さを感じた。

90.5点はそれ程高い点数では無いが、もしもっと日本酒初心者の頃に出会っていたら、もっと感動してただろうな、と思う。


初心者へのオススメ度は非常に高い。

関連キーワード