雅山流 極月 雫取り純米大吟醸・無濾過生詰を飲んだ感想

よく冷やして飲んでも、後味にジーンとベリー系の味わい(カプエチ感)が響いてくる。

 

よくある「心地良いベリー系の香り」と「よく磨いた洗練された味」がする。

 

言ってしまえば「よくある山形の旨い酒」と言う感じ。

 

黒酢よだれ鶏と合わせると、カプエチ系の味わいがうまく包み込まれて、よく合う。

 

まあペアリングで香りをマスクするような真似をせずとも、そもそも普通に旨い酒ではあるが・・・。

そして一口目を飲んだ瞬間から分かってはいたが、温度が上がってくると、どんどん引き攣る甘さが目立ってくる。

 

私はこういった引き攣るようなベリー系の甘みがあまり得意じゃないので、やはり前述の通り、黒酢よだれ鶏によって香りを適度にマスクできるという意味で、ペアリングに成功したのかもしれない。

 

終盤に差し掛かるともっとくどくなるかと思われたが、案外少し辛口の要素もあって、ダダ甘くなり過ぎないことに驚く。

 

途中色々言っていたが、案外終始美味しく飲めた。

 

2,500円くらいの高いお酒だから、美味しくないと困るのだが、まあコスパはそんなに良くないかな……

結構万人受けする美味しいお酒、と言えるかもしれない。

 

全体を通しての評価としては、普通に美味しかったので90点かな。

 

(飲んだ時期:2025年6月)

雅山流 極月 雫取り純米大吟醸・無濾過生詰の補足情報

製造者:有限会社 新藤酒造店

アルコール度数:16度

精米歩合:40%

酒米:出羽燦々100%

日本酒度:非公開

酸度:非公開

アミノ酸度:非公開

酵母:非公開

https://www.sakaya-kurihara.jp/item/2015ho-2164/

 

卸業者さんのサイトを見ると、ワイングラスで飲むことを想定しているような書きぶりだったので、やはりワインのような、少しの酸味と甘みを楽しむような設計になっているのかも。

 

好きな人は絶対好きだと思うけど、私個人としては「美味しかったけどリピは無いかな・・・」という感じ。