一本義 ヒヤオロシ 秋之純米酒を飲んだ感想

うん、美味しい。

結構熟酒っぽい感じがあって、後味には少し苦味を感じる。

 

苦味自体は…誤解を招きそうだが、少し漢方のような、クセのある味。

 

 

(表現が下手すぎるけれど、決して悪い意味では無い。)

 

でも全然美味しい。酸味は少しあるかな、という程度。

鯛のアラと牡蠣を入れた海鮮鍋に合わせてみた。

 

熱燗にしてみたが、熱燗の方がクセがうまい具合に抜けて、とても美味しくいただける。

 

洗練された味わいではなく、むしろ「野太さとか雑味」を多く含む感じ。

 

ラベルの印象通りの、硬すぎないけど硬派な、それでいて少しのフルーティーさを含む心地よい味わいがする。

 

そういうバランスの取れた硬派っぽさみたいなものを楽しむお酒なんだろうな、と言う感じ。

 

 

熱燗にすると酸味がマスクされ、熱燗特有の「舌を焼くようなピリピリ感」と混ざって、飲みやすくなるような感じ。

 

かなりキリッとした辛口な印象が強い。

 

美味しいけど、さすがに”可愛げ”や”寄り添い”みたいなものとか、頭ひとつ抜けた評価ポイントとか、そういうのは無いかなあ。

 

クセ強とまでは言わないが、かと言って日本酒初心者にはあんまり勧める候補には上がらないかな、と言う感じ。

90点。

 

(飲んだ時期:2025年11月)

一本義 ヒヤオロシ 秋之純米酒を飲んだ感想

製造者:一本義久保本店
アルコール度数:17度
精米歩合:70%
酒米:越の雫100%
日本酒度:不明
酸度:不明

アミノ酸度:不明

https://www.ippongi.co.jp/product/content/67

 

公式ホームページを改めてみると、お勧めの温度帯として、熱燗は×になっているようだ。

 

熱燗にすることで「クセが無く飲みやすくなった」と表現したが、それは本来、蔵元さんが飲んでほしい楽しみ方では無かったようだ。

 

まあ「クセが消える」というのは、結局「個性も一緒に消してしまう」ことと同義だからなあ・・・。