七田 510-GOTO-を飲んだ感想
口に含んだ瞬間の所謂「アタック」はほとんど無くて、サラサラっと入ってくる。
舌の上でゆっくりと転がすように味わってみても、酸味はほとんどない。
それでも飲み込んでみると、ふわあっとした七田らしい香りが舌の横に膨らんでくる。

少し甘味はあるものの、くどさはなくて、透明感と洗練感が目立つ。
今回はキスの天ぷらと舞茸の天ぷらを天つゆでいただいてみたが、この七田、天つゆとの相性が最高に良い。
刺激は少ないのに「あっさり系」というわけでもなく、しっかりとした日本酒らしい旨味がしっかりある。

気付いたら飲みきってしまっていた。
特出した特別感は無いのだが、すべての項目において、静かに平均点以上を記録する、そんな感じのお酒。
まあ・・・とても美味しいけど、95点を超えるようなお酒と比べてしまうと、流石にそこまでではないかもしれないが。

これを常飲酒にできたら、もう人生のゴールでいいかな、みたいな、そんなお酒だと思う。
特別な日のためのお酒と言うよりは、日常に最高に寄り添ってくれる。
この日は綺麗なマルアジが手に入ったので姿造りにしてみたが、まあ刺身には「天つゆ」ほどのマリアージュは起こさず、「同調」「並行」止まりかなと言う感じ。

天ぷらのつゆと合わせた瞬間、息を飲むようなマリアージュを生み出したものだから、次に七田を飲む機会があったら、絶対にお出汁系の料理と合わせたいと思う。
あまりに出汁との相性が良かったので、料理を平らげた後、わざわざ締めに蕎麦を作り、出汁を合わせて最後の残りのお酒と一緒にいただいた。
他の全ての七田がそうなのかは分からないが、是非、七田と「お出汁」は試してみてほしい組み合わせ。

まあ七田はもともと、割とペアリングを選ぶ傾向にある気がしていて、懐が深いかと言われると、むしろ「料理に合わせて酒を選ぶ」ような、ちょっと計画的な楽しみ方が必要なお酒なのかもしれない。
総合的に評価して、92.5点かな。
(飲んだ時期:2026年8月)
七田 510-GOTO-の補足情報
製造者:天山酒造株式会社
アルコール度数:15度
精米歩合:50%
酒米:山田錦100%使用
日本酒度:+1.5
酸度:1.4
アミノ酸度:不明
酵母:不明
https://tenzan.co.jp/product/510-2/


