出羽鶴 純米大吟醸 MAPLE~美しく燃える森~を飲んだ感想

香りも味も米っぽさがある。

骨があるが、極太系ではない、比較的薄い骨か。

まさにカエデの樹液のような、ほろ苦い甘みと硬さを常に醸してくる。

上立ち香は、米の甘みのような感じ。

温度が上がってくると、米の味わいに極極わずかな酢イソ感(?)が顔を出して、個人的にはどんどん飲みやすく心地好くなる。

酸味は全くなく、結局ずっと米の味が漂い続ける印象。

例えばこの米の味が伏見のお酒なんかでそのまま出てくると、もっと嫌な感じの仕上がりになりそうなんだけど、これはそこそこ強い米の味でも、最後まで心地好く響き続けるのが素敵。

ずっと『米の味の強いお酒だな』だなって思いながら最後まで飲み続ける感じ。

米の味と共に、口にじわっと広がるような窄まりみ(酸味ではないが、口が窄まるようなワインっぽさ)はあるのだが、まあ充分な許容範囲。

全体的に味自体は少し重い雰囲気もあるが、お酒自体は軽くて、結局ずっと飲めてしまう。

初心者にはあんまり勧めないし、後味の部分がもう少し軽くても良いかなって思うんだけど、何だかんだ旨いのが地力というべきか。92.5点。

(飲んだ時期:2024年12月)

出羽鶴 純米大吟醸 MAPLE~美しく燃える森~の補足情報

アルコール度数:16度
精米歩合:50%
酒米:山田錦
日本酒度:-1.0
酸度:1.8

酵母:協会1901号