會州一(会州一)夏吟醸 夢の香を飲んだ感想
思ったより濃い印象。
濃い辛口軽快系、かつ骨のある吟醸酒という感じ。
洗練感はそこまで無いんだけど、しっかり"会津らしい骨があるな"という印象。

立ち香はほとんどなく、口に含むと旨味を感じる、常飲酒タイプの酒。
だいぶ後味に苦味はあるなあという印象。
悪くないんだけど……
ちょっと野太い感じの苦味が割と前面に出てきていて、本当に何でも無い日常のご飯のお供にはとても良いんだけど、少しでも気取った場面で、美味しいお酒が飲みたいなという時には向かないかなと。
酸味はむしろ全くないのだが、とにかくスッキリとした味わいの奥に、グーンと唇から押さえつけてくる感じの重みがある。
こういうお酒は、例えば真冬に大人数と鍋と合わせて呑むにはかなり良いんだけども、真夏に一人でしっぽり飲むのには向かないなと感じてしまう。
(一応これ、夏酒なんだけどね。)
まあさすがに少し安酒っぽいかなあ。
ベースというか、方向性は悪くないから、ここの酒造さんのもっと良いお酒を飲んでみたい。
舌奥に残る苦味が、なんとなくこう……安っぽいアルコール感ある苦味なんだよなあ。
全体としては一応評価した上で、少し厳しめに、88点を付ける。
(飲んだ時期:2025年8月)
會州一(会州一)夏吟醸 夢の香の補足情報
製造者:山口合名会社
アルコール度数:14度
精米歩合:50%
酒米:国産米
日本酒度:-0.3
酸度:1.1
酵母:協会9号系
https://uekiya-shouten.com/item-detail/730151
こちらのサイトがおそらくBY違いの会州一の夏酒だが、酵母も測定値も何もかも違うので、完全に違うお酒だと思って良さそう。
そして、アル添酒であることに今気づいたのだが、私が『洗練感が無い』と表現したのは、まさかこれが原因・・・では無いよね?
以前飲んだ会津中将もそうなのだが、最近、酒質調整(アルコールのかさ増しでは無く、本当にお酒を美味しくするためのアル添)でも、どこかわざとらしさや、安っぽさを感じてしまう時がある気がしている。
別に、純米絶対主義派じゃないんだけどなあ……。
今回、アル添酒であることは全く知らずに飲んだから、プラシーボとかでは無いのだが、まあ…アル添とは全く関係ない要因によるものかもしれないしな……。
この件は、今後も調査が必要。