日本魂 純米 無濾過 生原酒 水酛仕込みを飲んだ感想

さすがに水酛っぽい味わい。

 

乳酸菌のテイストを強く感じ、全体的にしっかりした濃さもある、ある意味想像通りの味。

 

たださすがに濃いし、水酛仕込みであるという”歴史的良さ”みたいなものでしかないかな。

 

ある程度主張強めのお酒であることは予想していたので、絶対に何でも包み込んでくれそうな赤から鍋と合わせたが、正直正解だったと思う。

 

 

赤から鍋の濃さと熱さで誤魔化してなんとか飲めるかなという感じで、なんかこう……所謂『米の主張が強い古酒』みたいな味わいとも違って、とにかく乳酸菌を後味に強く襲ってくる感じ。

 

正直なところ私としては、日本酒の味をしっかり味わいたいと思う欲求の傍ら、アルコールドリンクなら何でも美味しく飲むよという根底も共存しているので、このお酒だって別に普通に晩酌として、美味しくいただいたが・・・

 

 

なんかこう…うまく表現できないのだが、江戸時代の酒体験会でお酒を飲んでみました、みたいな場面で、『えっうん、普通に美味しいねw』と言っている時のニュアンス。

 

(※まあ菩提酛自体は室町時代の発祥なので、どちらかと言えば室町時代体験なのかもしれないが、現代の日本酒としての体はしっかりあるので、一応室町時代にまで遡る物言いは避けた。)

 

ただ、温度が上がった方が少し飲みやすいかもしれない。

 

 

(冷えた状態だと、強い乳酸菌の味わい以外の部分が分かりにくくなってしまい、飲みにくいところが悪目立ちするような感じだった。)

 

なんだかんだ4合を1日で開けられたので、飲むのが辛いお酒というわけではないんだろうけど、まあ・・・総合して88点かなあ。

 

(飲んだ時期:2025年5月)

日本魂 純米 無濾過 生原酒 水酛仕込みの補足情報

製造:江井ヶ嶋酒造

アルコール度数:17度

精米歩合:70%

酒米:兵庫県産 日本晴

日本酒度:-5

酸度:2.4

酵母:協会601号

 

https://haretoke.biz/products/yamd001/

 

上記の成分表は、実は飲んでいる時には全く調べていなかったので、後から協会601号を使用していたと知って、ちょっと驚いている。

 

ただまあ、カプエチの香りは確かに一切無かったように思うので、だから飲みにくいお酒でも、なんとか4合普通に飲み切れたのかもしれない。