純米大吟醸 ゆきの美人「出品仕様」を飲んだ感想
出品仕様のお酒だが、価格は3,000円くらいなので、出品酒としては非常にお手頃。
(「出品仕様」というだけで「出品酒」では無いのかな?)
甘味はあるんだけど、すぅ~っと心地よく喉奥を流れていく。
半分まで飲んだ時点でも、くどさは感じないのが凄い。
立ち香は少しはあるけど、いわゆる「鼻を近づけた瞬間ムンムン香る」みたいなのとは違う。
出品仕様というから、もっと吟醸香マシマシな感じを想像していたため、これは良い感触である。
香りの種類自体は・・・どちらとも言えないが、カプエチも酢イソも両方いるかな、という印象。
酸味や炭酸味なども全くなく、とにかくスルスルと入ってくる。
「日本酒度が-8なのに、こんなに引っ掛かりなく飲めるものなのか?」とよくよく味わって甘さを感じようとすると、唇に僅かなぺタつきがあり、よく意識してみると糖があるのは分かる。
かなり旨いが、もう少しキレがあったら、もっと点数も伸びたかもしれない。
でも、実際飲んでいて不満があるわけじゃ無い。
温度が上がってくると、喉越しにほんの少しだけピリリッとしたテイストがあるか。
以前、百田を100%使ったお酒を飲んだことがあるのだが、それとかなり近い味わい。
『ちゃんと甘いのにくどさがなく、スルスル飲める』と言うのは、割と唯一無二感があり、評価できる。
温度がしっかり上がってくると、さすがに少しずつ甘さが気になってくるかな?
かなりレベルは高い。
「鋭い甘さ」みたいなニュアンスを上手く魅せるお酒なのかな。
93.8点。
(飲んだ時期:2025年7月)
純米大吟醸 ゆきの美人「出品仕様」の補足情報
製造:秋田醸造株式会社
アルコール度数:15度
精米歩合:40%
酒米:秋田県産 百田100%
日本酒度:-8
酸度:不明
酵母:不明