岡の泉 純米吟醸 いちほまれ生原酒を飲んだ感想

めちゃくちゃナッツ系で、本当にピスタチオみたいな香りが鼻にしっかり抜ける。

"ナッツ系"と言う言葉で言い表すのが物足りないないと感じるくらい、完全なピスタチオ。

500種類くらいの日本酒を飲んできて、燻製香っぽい香ばしさを持つ酒はあれど、ここまで完全なナッツは初めて。

(日本酒より焼酎の方が、こういうナッツ系の香りを持つ酒は多いように思う。)

評価軸が今までのお酒と違いすぎて非常に難しいが、炭酸味はほとんどなく、極々々僅かに苦味がある気がするが、吟醸香が出てくる舌奥まで来たら、全ての香りをナッツ香がブロックする感じ。

いちほまれの日本酒は初めて飲んだし、味わいもかなり独特だと感じる。

でも、嫌な感じは全然ない。

ごく僅かに酸度が高いのかな?と思ったが、1.3なのでむしろ低めか。

今回は普通の食事後、少量の明太子だけをつまみに飲み進めた。

つまみ無しで一瞬で4合飲みきったから、もちろん一定以上のレベルでは旨いのだが、まあちょっとさすがにナッツ感が強すぎて、イロモノ感が出ちゃうかな、と思う。89.5点。

(飲んだ時期:2024年11月)

岡の泉 純米吟醸 いちほまれ生原酒の補足情報

アルコール度数:17度
精米歩合:60%
酒米:いちほまれ
日本酒度:+8
酸度:1.3

高島屋にて購入したが、製造からかなり経ってから飲むことになってしまったので、生酒だし、もしかすると多少熟成が進んじゃったかもしれない。

(もしそれで、あのナッツ香がしたのだとしたら非常に申し訳ない。まあもちろん、不味いなんてことは全く無かったのだが。)

お店とうちの冷蔵庫で、一応ずっと冷蔵保管はできていたはずだし、もしかすると『いちほまれ』だから、熟成に弱い可能性はある。

(山田錦などは比較的熟成に耐えるため、極端な話、生酒の常温保管でもある程度いけるらしいし、それと比べると熟成に弱い米だという説はあるか。)