吟醸 大和の香りを飲んだ感想

結構爽酒系だなって印象で、なんというか、ウニのような味わい。
飲み口は柔らかくサラッと入ってくるが、後味には多少の苦味すら含む香りがふわぁんっと抜けていく。

まあ『うん、旨いね』と思える旨味はあるのだが、個人的には後味がズーンとしすぎている印象。

ベタつきとかは無いのだが、酒だけで酒を飲む感じでは無いな、と感じる。
濃醇フルーティが好きならかなり好きかも分からない。
温度が上がると少し甘味が出てくる。
数少ない経験則ではあるから確証は無いが、純米じゃない吟醸らしい甘味なのかもしれない。

後味、重いと言っても質が良いので、『重いかなあ』と言いながら結局飲んでしまう。
味の系統の質が高いから、あんまり低い点数を付けるのは失礼だなと思う。
お酒の進む度合いだけで言ったら87~88点だけど、洗練さへのリスペクトを含めて90点。

吟醸 大和の香りの補足情報

アルコール度数:15度から16度
精米歩合:60%
酒米:五百万石
日本酒度:+4
酸度:1.4

京都駅で買って帰った、弘の焼肉弁当と合わせていただいた。

偶然木の枡を貰って来た日だったので、枡に入れて飲んでみたが、強いヒノキの香りに負けない日本酒の地の強さみたいなものはあった。