葵天下 60%純米吟醸 愛山 無濾過 熟成を飲んだ感想
んん、良いね♡という感じ。
香りは完全なる酢イソ、全体としてはちょっと濃いめ。
塩との相性が非常に良い。
結構ペアリング次第で変幻自在になるタイプ。
しかし、温度が上がるとどんどん濃さが増す印象が強い。
比較的酸味も強いが、実は舌に響くようなピリピリ系の炭酸味はない。
喉越しがとにかく濃く辛く鋭く、そして酸味が響く。
くどさ・・・というか、レモンの苦味を強くしたような味わいがぐんっと真ん中に広がる。
今回は鯛のカマ塩焼き、大根餅、豚肉の味噌麹焼きという、結構典型的な和惣菜と合わせた。
美味しいのだが、濃いながらも無意識のうちに飲み進めてしまうので、終盤には、一口目ほどの印象は残らないような感じかな。
もう少しスッキリ感があると良かったと思う。
もしかすると「愛山を熟成させた」ことによる味わいなのかな?
日常の常飲酒としては、濃いながらも結構イケるかもしれない。
90.5点。
(飲んだ時期:2025年6月)
葵天下 60%純米吟醸 愛山 無濾過 熟成の補足情報
製造者:遠州山中酒造株式会社
アルコール度数:15度以上16度未満
精米歩合:60%
酒米:兵庫県産愛山100%
日本酒度:+0.4
酸度:1.7
アミノ酸度:不明
酵母:静岡酵母HD-101
仕込み水:赤石山系小笠山伏流水
高島屋のフェアに来ていた際、散々色んな葵天下を試飲させてもらい、これまで様々な葵天下を飲んだことがあったのも踏まえて、一番面白みのあるものを選んだ。
もともと熟成酒で、さらに瓶詰(2月)から数か月寝かして飲んだこともあって、しっかりとした飲みごたえがあったのかもしれない。
葵天下に関しては、こだわりの方向性が私の好みと非常に近いので、これからもどんどん色んな葵天下を飲んでみたいところ。