美丈夫 特別純米を飲んだ感想(1回目)
めっちゃド辛。
フルーティーさはあるが、特別純米らしい落ち着いた香り。
苦味すらある、美丈夫っぽい美味しいお酒。
ずっと飲んでいても飽きない。
温度が上がると僅かにエグみを感じなくもないのが残念か。
特別純米だからか洗練感はないが、ド辛の旨い地酒って感じ。
辛口加点有りで90点かなあ。
(飲んだ時期:2022年12月)
美丈夫 特別純米酒を飲んだ感想(2回目)
2024年11月、2年越しにもう一度同じお酒を飲んでみた。
実は車坂を飲んだ後に2本目として開けたのだが、これはちゃんとしっかり日本酒らしい骨の中に、スンッと切れていく。
旨みはしっかりあるが、特別純米だからか、酸味は相当舌上で転がさないと感じない程度。
(敢えて酸を探して、舌上でめっちゃ転がしてみると案外しっかり酸を感じるが、爽やか系であり、そのままスっと飲み込む普通の飲み方だと、喉奥に僅かな炭酸味が広がる程度である。)
全体として心地よくて、正直、"心地良さ"だけなら97点いくんじゃない?ってレベル。
いくら特別純米とは言え、"常飲酒"というある意味安酒的なポジションに収まるには勿体ない旨み。
でも、それなら出品酒グレードなんですかと言われると、さすがにそれと肩を並べるには劣るかな…という感じ。
しっかり高知のお酒らしい『地の辛さ』はあって、その中にフルーティさも醸している。
なんていうか、例えばお高い早瀬浦を飲む時みたいな、高級感の中に心地良い甘さとフルーティさを楽しむみたいな飲み方ではない、むしろ4合瓶片手にグイグイと飲み続けたいみたいな親しみあるお酒なんだけど、だからと言って一切の安っぽさはない、そういう『チープ感』『安酒感』みたいなのとは無縁。
瓶から直接香りを嗅ぐと、本当にバナナっぽい匂いがする。
(おちょこに入れて嗅ぐと、冷凍バナナの匂いがすると感じた。)
正直、酔っ払った状態でこれに点数をつけようとすると、結構雑に『これ旨い!97点!』と言ってしまう。
まあ…この特別純米感を加味すると、96点かなあ。
(飲んだ時期:2024年11月)
美丈夫 特別純米酒の補足情報
アルコール度数:15度
精米歩合:60%
酒米:松山三井
日本酒度:+5(2回目は+4)
酸度:1.6
アミノ酸度:1.0
使用酵母:AA-41(1回目はKA-1だった?)
年によって日本酒度は+4の時も多い、まあそれくらいが平均なのだろうか。
注目すべきは酵母で、2022年に飲んだ時にはKA-1(熊本系酵母)の可能性がある。
色んなコンテストで何度も賞を取っているらしい。