奥丹波 Hyogo Sake No.85 純米吟醸
ふんわりサラッとしている優しいお酒だが、物足りなさは一切無く、バランスの神。
嫌な酸味も無く、それでいて酒だけで酒が飲める系。
「酒だけで酒が飲める系」という安っぽい言葉で片づけて良いか疑問に思うほど、とにかくスルッと旨い。
純米吟醸だけど、特別純米でも有り得る程度の控えめな吟醸香(フルーティさ)。
酸味は極々わずかでまさに適度、減点要素は本当に皆無。
絶妙なバランスをついてきたなという印象で、香り高すぎず、かと言って重さは無く、そして実は口の中にわずかに香りも広がる。
正直、絶妙に私が一番好きなバランスをピンポイントで突かれたな、という印象。
責め立てられるような旨みがある訳では無いが、とにかくずっと、酒だけで酒が飲めた。
少しだけ辛いか。
あと3点の加点要素が無いから97点。
あっぱれ、旨かった。
もっとフルーティむんむん芳醇系が好きな人にとっては、『これで純米吟醸名乗ってるの?』とさえ感じるかもしれないが、あまりくどいのが苦手な人には嬉しいバランスだった。
(飲んだ時期:2024年10月)
奥丹波 Hyogo Sake No.85の補足情報
アルコール度数:16度
精米歩合:60%
酒米:Hyogo Sake 85
日本酒度:+1
酸度:1.1
https://hyogo-nourinsuisangc.jp/18-panel/pdf/2018/01.pdf?ref=sakeconcierge.com